事業内容
事業の概略
環境調和型プロセスとしての重要性は益々高まっていますが、その一方で、産業界への実用化は未だ限定的となっている有機触媒の研究開発の実用化を加速することが第一にあります。加えて金属錯体触媒とのハイブリッド化や、再生可能エネルギー(光・電気)を活用した反応開発へと多様化、高度化が急速に展開している基礎研究の実情を受け、これらを包括する触媒科学全般に渡る産学連携を実施します。産学連携を円滑にする具体的な活動として、定例会、情報交換会、シンポジウム、講習会、若手研究会、技術相談、触媒提供などの事業を推進し、有機合成用触媒の研究・開発・工業化を目的に活動します。
定例会ならびに情報交換会
企業側のニーズ(シーズ)ならびに大学側のシーズ(ニーズ)に関して情報提供をするための場として、後述のシンポジウム(対面)ならびに講習会(オンライン)に併せて定例会を年に2回開催します。大学側からは「分子性触媒による最先端研究の情報提供」、企業側からは「プロセス化学におけるニーズの紹介」を行います。それらの情報に基づいて、各々が抱える問題点を相互に認識するとともに、ニーズとシーズのマッチングを促すことで有機触媒ならびに関連する触媒系を利用したプロセス化学の技術確立を目指します。また、人的交流、情報交換を目的として、対面で開催する定例会の際に情報交換会(年1回)を開催します。
シンポジウム・若手研究会ならびに講習会
シンポジウム(年1回)を対面で開催し、第一線で活躍する研究者・技術者による招待講演を中心に、学術界ならびに産業界の研究者、大学院生などによる口頭発表、ポスター発表を実施します。シンポジウムの開催に合わせて学術界ならびに産業界の若手研究者、大学院生などを対象として若手人材育成を目的とする若手研究会を対面で開催します。また、国際シンポジウムを5年に1回程度の頻度で開催を予定しています。最先端研究の紹介・情報共有、また産業界からの実用化例や課題提案を目的として、第一線で活躍する研究者・技術者の中から、研究会幹事会が講演者(学術界と産業界から1名ずつなど)を選定して講習会(年1回)をオンラインで開催します。
学術界-産業界の個別技術相談ならびに触媒の提供
公開することが出来ない案件などの相談を個別に討論が出来る機会を提供します。有機触媒研究会・会員は本ホームページに開設したメンバー専用ページよりアクセスし、個別相談の申し込みができます。また、本研究会の会員以外の方からは、本ホームページのトップに掲載されている「個別技術相談」サイトからアクセスして個別相談の申し込みができます。特に、企業が人的、時間的制約で放置せざるを得なくなっているシーズを学術界側で育み、企業で必要とされている技術の芽として還元する取り組みも計画しています。こうした案件をお持ちでしたら是非、ご相談ください。
学術界会員によって開発された有機触媒等について、必要に応じて使用目的などの審査を経てこれらを提供します。本研究会・会員は本ホームページに開設したメンバー専用ページより申し込みが出来ます。本研究会の会員以外の方は本ホームページのトップに掲載されている「個別技術相談」サイトからお問い合わせください。